医療機器の買い替えは信頼できる業社で
医療分野の技術は日進月歩で進化しており、これまで使っていた医療機器が古くなるケースも少なくありません。
また、最新の医療機器を導入支度しても、コストが高くて二の足を踏むことも多いのではないでしょうか。
このようなときに利用したいのが、これまで使ってていた医療機器を売りに出して、売ったお金を新しい機器の購入資金に充てる方法です。
買い替え需要が高いため、各メーカーや業社が、中古医療機器の買取サービスを行っています。
その一方で、オークションサイトなどで不正に購入した医療器具を取扱う中古品業社も増えています。
このような業社から買い取った医療機器のなかには、メーカーによる整備点検が行われていない商品も多々あるので注意が必要です。
正式な整備点検が行われていないと購入後すぐに故障する、故障したときにメーカーが修理してくれない、消耗品などが購入できないなどのトラブルが発生することがあるので、購入時にはしっかりと製品を見極めましょう。
不正業社に医療機器を売った場合に考えられるトラブル
医療機器の使用は法律を遵守して行う必要があります。
中古品販売業者がメーカーへ通知をせずに医療機器を販売することは、薬事法で禁止されています。
薬事法に違反した機器を購入しないことも大切ですが、売却時にも信用のおける業社に買い取ってもらわないと、のちのちトラブルに発展する可能性があるので非常に危険です。
買取業者がメーカーに通知せずに、買い取ってもらった商品を転売した場合、元の持ち主が罪に問われることはありません。
しかし、買い取った業社が個人情報などの管理を怠っていた場合、その医療機器から患者さんのデータが漏洩してしまうリスクがあります。
こうなると、こちらが個人情報保護法違反に問われる可能性もあるのです。
また、メーカーに通知せずに転売された医療機器が整備不良などで医療事故が発生した場合、元の持ち主は罪に問われなくても、社会的な信用を落としてしまうこともあります。
医療機器を買い取ってもらうときは、信用できる業者を利用することが大切です。
その業社が転売前に、メーカーに通知しているのか、個人情報などの管理を徹底しているのか確認することをおすすめします。
最近で医療機器メーカーが、中古医療機器の不正流通品を防止するために、メーカーが自ら自社の医療機器を買取、正規中古品として販売するケースも出てきました。
このようにメーカーに直接、買い取ってもらうのも安心ではないでしょうか。
中古医療機器の買取では高く売ることも大切です。
しかし、高値でうることだけに着目せず、不正流通に利用されないかなど、売却後のリスクマネジメントもしっかりと行うことが大切ではないでしょうか。